多汗症に漢方は効くか?
多汗症には、他の病気の合併症として発症する場合と、ホルモンバランスが崩れる、強度の精神的ストレスを受けるなど多汗症固有の発症形態があります。前者の場合には、多汗症に対する漢方の効果の有無を確かめるまでもなく、発症原因となった病気自体を治療する必要があります。他方、後者の場合、漢方がホルモン系、神経系、免疫系に作用することが経験的、もしくは、一部は実証的に効果が確認されていることから、多汗症に対しても試してみる価値はあります。
では、実際、多汗症に対してどのような漢方薬が処方されているかを以下みていきましょう。
熱や炎症を抑える働きのある漢方薬としてはまず「黄連解毒湯」があります。比較的体力があり、のぼせがあるか、血圧が高い人に向いています。体内の水の循環や発汗を制御する「防い黄ぎ湯」や「五苓散」が利用されます。前者は疲れやすく色白で太り気味の人に向いています。後者の「五苓散」の方は、口の渇きや尿量が少ない多汗症に効果があります。また、発汗を減少させる漢方薬として、「柴胡加竜骨牡れい湯」が上げられます。
なお、漢方薬も薬としての効果がある以上、反面、副作用もあります。漢方医と相談する場合には自分の体質などの客観的に正しい情報を予め用意しておくことが大切です。また、投薬中に副作用と思われる症状が出た場合は、投薬をまめ、すぐにかかりつけの漢方医にその旨を告げることが大切です。


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